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Q1 |
なぜ、注射針1本で多くの病気がよくなるのですか |
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A1 |
歯周病と痔を例に説明しましょう。
口や肛門などの粘膜は絶えず再生されており、小さな傷がひっきりなしにできます。粘膜には常在菌がたくさんすんでおり、傷口に頻繁に侵入しますが、顆粒球(A6参照)がこれを退治するので大事には至りません。また、顆粒球の数が正常である場合、活性酸素は悪さをせず、粘膜の再生を促すなどプラスに働きます。
問題は、傷に大量の常在菌が侵入したとき、顆粒球が異常に増えて活性酸素を大量にまき散らしたときです。常在菌と顆粒球のバランスが崩れ、粘膜の炎症が一気に広がります。慢性的な血流障害を起こしている歯肉や肛門の粘膜で、活性酸素が大暴れすれば、歯周病と痔が悪化するというわけです。
難治性アトピー性皮膚炎や脳梗塞の後遺症による神経マヒ、胃潰瘍、肩こりや首筋の痛み、冷え症、不眠など、一見、なんら関係がなさそうに思えるこれらの病気も、みな、交感神経の緊張という同じ根から生まれています。ガンも同様です。
病気の治療は、副交感神経(A7参照)を刺激して、血流を促し、リンパ球(A6参照)を増やして免疫力を回復させることに尽きます。
「自律神経免疫療法」は、副交感神経を刺激する最も有効な手段です。治療を続けていくと、交感神経(A7参照)の緊張がおさえられ、難聴と排尿障害、ひざ痛と冷え症、腎不全と頭痛、糖尿病と花粉症など、複数の病気が治っていきます。
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Q2 |
どうして注射針を刺すのですか |
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A2 |
針を刺して痛みが生ずると、生体は「わっ、チクっとしたぞ。嫌だな!」と反応します。すると、副交感神経(A7参照)は痛みを排泄するために活性化します。その結果、交感神経側に振れていた自律神経の針は副交感神経側に戻り、交感神経(A7参照)の緊張を解消することができます。
ちなみに酢や酸っぱいものを少量摂ると、体にいいというのも同じ理由です。梅干しを食べ、「きゃ、酸っぱいよ。どうにかしてよ」という反応が起こると、副交感神経が興奮して、ドッとつばを分泌します。この過程で交感神経の緊張が解消されるのです。
こうして、副交感神経が優位になると、血管は拡張して血流が回復します。実際、患者さんたちは自律神経免疫療法を受けた数秒後に、「手足がポカポカしてきました」「体がカーッとします」といって驚きます。
興奮や不安、怒りなどで交感神経が緊張し、血が止まっていた人に、血液が通うようになれば、体内にたまっていた老廃物や毒物が排泄されていきます。組織に栄養や酸素が行き渡るようになり、痛みやこりといった症状も消えます。体の働きに必要なホルモンや酵素なども、すべて正常に分泌されるようになります。もちろん、リンパ球も増え、免疫力も回復します。
《血はよく流れ、出すべきものは出し、リンパ球が増える》
これが自律神経免疫療法の体に及ぼす作用です。
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Q3 |
必ず注射針で刺すのですか |
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A3 |
自律神経免疫療法を始めたころは注射針だけでしたが、最近はレーザー、電子針、磁気針なども使っています。注射針と違って、これらは痛みが少なく、とくに子どもたちには好評です。
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Q4 |
注射針とレーザー・電子針・磁気針の効果は違うのですか |
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A4 |
今、データを取って詳しく調べていますが、効果はほとんど同じだといえます。
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Q5 |
なぜ、採血を行うのですか |
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A5 |
白血球の中の顆粒球(A6参照)とリンパ球(A6参照)の比率と、実数を調べるために採血を行います。
健康な人であれば、白血球は血液1マイクロリットル当たり5000〜8000個あります。理想的な白血球の比率は、顆粒球54〜60%、リンパ球35〜41%です。
白血球の実数も大切です。理想的な数は、顆粒球3600〜4000個、リンパ球2200〜2800個です。リンパ球は年齢によって変動し、若い人ほど多く、中年以降はどんどん減っていきます。しかし健康であれば中高年でも、リンパ球は2200〜2800個は保つことができます。
リンパ球の下限は2000個くらいで、これを切ると免疫力が低下します。リンパ球は多ければいいというものではなく、上限は3000個くらいです。3000個を超えた場合、静脈のうっ血を招きます。これによって小児ぜんそくなどが発症します。
白血球の比率が正常であっても、実数が必要絶対数に届いていない場合は健康とはいえません。患者さんの中には、比率は問題がないのに実数で調べるとリンパ球が足りないという人が多く見られます。
白血球の比率と実数を理想的な数値に近づけることが、病気の治療に直結します。自律神経免疫療法を行っていくと、顆粒球とリンパ球の比率・実数はともに変動します。そして、理想値に達したとき健康を取り戻しているのです。
白血球の動きを把握していると、自律神経免疫療法の効果は手に取るようにわかります。
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Q6 |
顆粒球とリンパ球とはどういう働きをするのですか |
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A6 |
白血球は顆粒球とリンパ球、単球に分かれます。このうち顆粒球は、健康な人の場合で血液1マイクロリットル当たり3600〜4000個、白血球全体の54〜60%を占めます。
顆粒球は傷を負うなどして、体に炎症が起きているときは1〜2万個に増え、白血球全体の9割に達することもあります。血液検査で顆粒球が正常値を超えて多いときは、虫垂炎をはじめとして肺炎や扁桃腺炎の発症が疑われます。
顆粒球は血液の流れに乗って全身のパトロールにあたり、体内に侵入した細菌や細胞の死骸などを食べて分解し、体を守っています。細菌の侵入した現場では、顆粒球を大量動員します。そこで、骨髄(骨の内部の空洞にある軟らかな組織で、赤血球と白血球を作っている)は緊急事態に対応すべく顆粒球を増産します。そのため炎症などがあると、血液中の顆粒球がドッと増えることになります。
一方のリンパ球は、健康な人では白血球のうちの約35〜41%を占め、血液1マイクロリットル当たりでは、2200〜2800個含まれています。
リンパ球は体内にウイルスなどの異物が侵入してくると、これを「抗原」と認識し、抗原の活動を邪魔する「抗体」を作って捕まえます。
はしかに一度きりかからないのも、「抗原-抗体反応」が起こるからです。リンパ球は一度出会ったウイルスや細菌を抗原として覚えており、二度目にはしかウイルスが侵入すると、抗原(ウイルス)の活動を阻止するために大量の抗体を作ります。こうして二度目の発病を防ぐことができるのです。
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Q7 |
自律神経と白血球には密接な関係があるということですが、どういう関係があるのですか |
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A7 |
活動的になっているときは(交感神経優位)、手足に傷を負いやすくなり、傷口から細菌が侵入する機会が増します。そこで、大型の細菌を処理してくれる顆粒球を準備します。
一方、食物を摂っているときや休憩時には(副交感神経優位)、口や消化管から異種たんぱくやウイルスが侵入してくる危険性が高くなります。こうした小さな異物は顆粒球では対処できないので、リンパ球を準備しておく必要があります。
そこで、日中の活動時は交感神経が優位になって顆粒球が増え、夜間の休息時は副交感神経が優位になってリンパ球が増えます。生物は、自律神経と白血球を連携させることで環境に順応し、命を存続させるためのベストコンディションを保ってきたというわけです。
両者の関連をまとめると、以下のようになります。
《交感神経が緊張すると、顆粒球が増える》
《副交感神経が緊張すると、リンパ球が増える》
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Q8 |
白血球のバランスが崩れるとどうなるのですか |
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A8 |
病気は自律神経が乱れ、白血球のバランスが狂って、臓器や体を守るしくみがうまく機能しなくなった状態です。
顆粒球とリンパ球の比率が、顆粒球54〜60%対リンパ球35〜41%におさまっていれば、健康といえるでしょう。ただし、比率がこの範囲であっても、実数からみて顆粒球が極端に多い、リンパ球が極端に少ないという場合は正常とはいえません。
とくに大切なのはリンパ球の実数です。リンパ球が2200個以上、2800個以下が適正範囲です。
交感神経が緊張しているかどうかは、血液検査を行って顆粒球とリンパ球の比率を調べると容易にわかります。2〜3日のズレはあるかもしれませんが、ストレスがあるときは顆粒球が増加しているはずです。
ただし健康な人では、一時的に顆粒球が増えても、副交感神経の揺り返しが起こるため、白血球のバランスは自然に回復します。顆粒球の寿命は2〜3日、リンパ球の寿命は1週間ですから、副交感神経を刺激し、交感神経の緊張を解消すれば、だいたい1週間程度で白血球全体のバランスは正常になるでしょう。
仕事を早めに切り上げる、よく眠る、軽い運動をする、趣味を楽しむ、アルコールを飲みすぎないなど日常的な工夫は、白血球の正常なバランスを保つうえでとても大切です。
問題は一定期間、鎮痛剤・ステロイド剤・抗ガン剤などの薬物を長期に使用していたり、悩みごとや心配ごとなど心にストレスを抱えていたり、働きすぎや睡眠不足で体を傷め続けているときです。
このような場合、交感神経の緊張は相応に続いており、血行障害や活性酸素による組織破壊などが、すでに生じている可能性があります。とくに心配されるのは、リンパ球の絶対数が足りなくなっていることです。リンパ球は私たちの体を守る最後の砦です。ウイルスや細菌が侵入したとき、ガン細胞が発生したとき、リンパ球の働きなしには体を守ることはできません。
交感神経の緊張が慢性的に続き、《顆粒球の増加-リンパ球の減少》が起こっている場合は、自力で白血球のバランスを回復させることは難しくなります。より直接、副交感神経を刺激し、リンパ球を増やす方策を取らなければなりません。
自律神経免疫療法は、きわめて効果的に副交感神経を刺激するため、人によっては数回の治療で自律神経の乱れを解消することができます。 |
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Q9 |
交感神経の緊張が続くとどういう病気が起こってくるのですか |
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A9 |
交感神経の緊張は全身の細胞に及び、次のような障害を招きます。
(1)《血流障害》―血が止まる
自律神経は臓器や器官の働きを調整する際に、交感神経はアドレナリン、副交感神経はアセチルコリンと呼ばれる神経伝達物質を放出します。アドレナリンには血管を収縮させる作用があるため、交感神経の緊張が続き、体がアドレナリン浸けになると全身で血行障害が起こります。
血液は全身の細胞に酸素と栄養を送り、老廃物や体にとって不要なものを回収しています。血流障害が起こると、この循環が阻害され、細胞に必要な酸素や栄養は届かず、老廃物がたまる一方になります。冷えや組織の痛みは血流障害が原因です。
(2)《排泄・分泌能の低下》―出すべきものが出せない
交感神経が緊張しているときは、臓器や器官の排泄や分泌を調整している副交感神経の働きがおさえられます。これは、"出すべきものが出せない"ことを意味しています。
出すべきものの中には、便や尿のように排泄されるべき老廃物もあれば、体がブドウ糖を利用するときに必要なインスリンなどのホルモン、食物を分解するときに必要な消化酵素、白血球が相手を倒すときに必要なたんぱく質など、体の働きを維持するために必要不可欠な物質も含まれています。
交感神経の緊張では、血流障害による"ためこみ"と副交感神経が正常に働かないための"排泄・分泌能の低下"という二重苦を招きます。不要なものを捨てられず、必要なものは得られない。体にとって最悪の事態といえましょう。
(3)《活性酸素による組織破壊》―細胞が殺される
交感神経の緊張がもたらす、もう一つのトラブルは、顆粒球が増えることで活性酸素が大量に産生されることです。活性酸素は全身のいたるところで発生し、その強力な酸化力で細胞を殺傷します。これによって組織破壊が起こり、ガンや炎症性の疾患、糖尿病、動脈硬化など、さまざまな病気が発症するのです。
体の中では、呼吸で得た酸素から発生する活性酸素、細胞の新陳代謝から生ずる活性酸素など、さまざまなところから活性酸素が産生されますが、活性酸素全体の比率では、顆粒球から放出されるものが約8割を占めています。したがって顆粒球が増加すれば、体内は活性酸素でいっぱいになってしまいます。
病名でいいますと、ガン、胃潰瘍、潰瘍性大腸炎、十二指腸潰瘍、白内障、糖尿病、橋本病、甲状腺機能障害、急性肺炎、急性虫垂炎、肝炎、膵炎、化膿性扁桃炎、口内炎、おでき、ニキビ、動脈硬化、肩こり、手足のしびれ、腰痛、ひざ痛、各部の神経痛、顔面マヒ、関節リウマチ、五十肩、痔、静脈瘤、歯周病、脱毛、めまい、高血圧、脳梗塞、心筋梗塞、狭心症、不整脈、動悸・息切れ、偏頭痛、しもやけ、冷え症、アトピー性皮膚炎、便秘、胆石、結石、脂肪肝、尿毒症、うおのめ、ガングリオン、妊娠中毒症、口渇感、食中毒、味覚異常、視力低下、難聴、イライラ、不眠、食欲減退などです。
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Q10 |
副交感神経緊張状態ではどういう病気が起こってくるのですか。 |
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A10 |
副交感神経緊張状態で起こる病気はさほど多くありません。
副交感神経が体を休めたり、リラックスさせるために働くので、緊張状態が起こっても体には大きなダメージとならないのでしょう。
副交感神経の緊張で起こる障害はうっ血です。
アセチルコリンには血管を拡張する作用があり、結果的に血流が増加します。動脈から送られてくる血流量が通常の範囲を超えると、静脈は血液を戻しきれなくなります。その結果、静脈で血液が停滞する"うっ血"が起こるのです。頭部が極端にほてる「のぼせ」は典型的なうっ血です。
うっ血が生じると、細胞の新陳代謝で生じた老廃物を排泄できなくなります。外部から侵入してくるダニ、花粉なども体内にたまります。こうして体に有害なものがとどまることで、小児ぜんそくやアナフィラキシーショックが発症します。
虫垂がパンパンに腫れ上がる蜂窩織炎性の虫垂炎も、虫垂内の静脈がうっ血を起こすために発症するものと思われます。患者さんの白血球を調べると、リンパ球の異常な増加が認められます。また、ごくわずかではありますが、胃潰瘍、胃ガン、五十肩が発症することもあります。しかし、副交感神経緊張状態でこういった病気が発症した場合は、治りやすいのです。
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Q11 |
なぜ、薬を使ってはいけないのですか |
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A11 |
痛み止めを例に説明しましょう。痛み止めの代表的な成分には、アスピリン、インドメタシン、ケトロプロフェンなどがあります。これらの成分は、体内でプロスタグランジンと呼ばれる物質が作られるのをおさえる働きがあります。
プロスタグランジンには知覚神経を過敏にして、痛みを起こす作用があるので、これが減ることで痛みをやわらげることができます。ところが、プロスタグランジンには血管を拡張する作用もあり、産生量が減ると血液循環が悪くなる、という弊害が出てくるのです。
痛みの原因は血行障害です。痛み止めを使って感覚はマヒしますが、痛みの原因を上乗せすることになり、薬が切れたときはさらに症状が悪化しているのです。
また、プロスタグランジンが多く出すぎると、副交感神経優位となって血管が拡張しすぎてうっ血を起こし、血液循環が悪くなります。その場合も痛みは出てきます。 |
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Q12 |
ステロイドはなぜ使ってはいけないのですか |
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A12 |
ステロイド剤はその劇的な抗炎症作用から、奇跡の薬ともてはやされた時代があります。重いやけどで皮膚組織がぐちゃぐちゃに壊れ、もう命も危ないというケースや、ハチに刺されたショックで、呼吸が止まってしまうというときでも、ステロイド剤を使えば一瞬で危機を脱することができるからです。
炎症が起こっている部位では活性酸素が暴れ回り、細胞を酸化して破壊しています。ステロイドには活性酸素を無毒化する働きがあり、ありとあらゆる細胞の酸化反応を一瞬のうちに食い止めます。救命に一刻を争うような危機的状況では、ステロイド剤は確かに有効な薬です。それは、血液の流れを止めて(すなわち冷却するので)、細胞の反応を止めるからです。
しかし、慢性の疾患では事情が違います。
ステロイド剤は使い始めは、組織の炎症を取る善玉ですが、ある時期から組織を破壊する悪玉に変わっていくからです。
ステロイド剤の組成は、私たちの体の中にあるコレステロールと同じものです。コレステロールは動脈硬化の元凶として忌み嫌われています。
それというのも、体内で増えすぎたコレステロールが血管の内側にへばり着き、たまっていくうちに酸化コレステロールに変化し、血管をボロボロに壊してしまうからです。ただし、酸化する前のフレッシュなコレステロールは、動脈硬化の原因にはなりません。正常なコレステロールは、ホルモンや細胞の膜を作る材料として、生体に欠かせない物質です。
ステロイドもコレステロールと同じしくみで悪玉に変わっていきます。ステロイドは使い始めたばかりのころ、まだ体外に排泄されている時期では、患者さんは一様に、「アトピーがウソのようにきれいになった」と感じます。ところが、「皮膚の調子がいいから」といってステロイドを使い続けると徐々に体に蓄積され、やがて酸化コレステロールに変化して周辺の組織を酸化し、破壊するのです。
酸化したステロイドは交感神経を刺激し、血流障害、顆粒球の増加を引き起こします。大量の活性酸素が組織を破壊し、患者さんの体は冷え、炎症が悪化します。
ステロイド剤を使い続けた人の皮膚は、日焼けしたような茶褐色に変色し、無数のシワができます。十代の若者でも老人の皮膚のように見えます。これは、酸化コレステロールのしわざです |
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Q13 |
よくなる前に、リバウンドがあると聞きましたが、リバウンドとは何ですか |
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A13 |
アトピー性皮膚炎を例にとって説明しましょう。
自律神経免疫療法を行うと副交感神経の排泄反射が促され、患者さんの皮膚から、ステロイド剤によって冷却されて体内にためられていた酸化コレステロールがたくさん流れ出してきます。これは腐ったにおいのする黄色い液体です。腐敗臭の元は顆粒球の死骸に変性したコレステロールが混じっているからです。
リバウンドはたいへん苦しい時期があり、入院加療が必要な場合もあります。ステロイドをいきなり抜くと、組織の酸化が急激に進むので、予期せぬ症状が出ることもあります。ステロイドを切る際は、必ず医師の管理下で行わなくてはなりません。
体から酸化コレステロールが排泄される時期は、本当につらいのですが、それを過ぎ回復期に入ると、入院患者同士で冗談を言い合う余裕も生まれてきます。
その他の病気の場合も、痛み、熱、発赤などが出る場合もあります。これらのリバウンドの状態は、薬を使っていた期間が長く量が多いほどひどくなります。 |
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Q14 |
週に何回ぐらい自律神経免疫療法を受けたらよいのですか |
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A14 |
あまり回数を多くする必要はありません。通常、週1回くらいで十分です。 |
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Q15 |
自分でできる健康法みたいなものはありますか |
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A15 |
まずは薬をやめることです。薬を使ってはなぜいけないのかは、A11を読んでください。
その他、以下のことを実行してください。
(1)爪の生え際をもむ
自律神経免疫療法ほどの速効性はありませんが、続けて行うことで確かな効果が得られます。
刺激する場所は、手の指の爪の生え際の角あたりです。右手の親指と人差し指で、左手の親指の爪の生え際の両方の角をはさむようにして、30秒ほどギュッと力を入れて押さえます。これを親指、人差し指、中指、薬指、小指の順に行います。同様に、左手の親指と人差し指で、右手の親指、人差し指、中指、薬指、小指を刺激してください。これを毎日1〜2回行ってください。
(2)適度な運動を行う
運動を行うと、当然、自律神経は交感神経が優位になりますが、軽度の運動を心地よいと感じる程度に行った場合、逆に副交感神経が優位になります。
体を動かすと血液循環がよくなり、体内で発生した活性酸素を排泄することができます。アトピー性皮膚炎をはじめとして、さまざまな病気に運動が有効なのは、体の中の老廃物、不要物を血液が流してくれるからです。
ただし、人と争うようなスポーツでは逆に交感神経緊張状態になるので、1日30分のウォーキングやラジオ体操などがお勧めです。これを週に4日以上行ってください。
(3)ぬるめのお湯にゆったりと浸かる
血流を促し、リラクゼーション効果も抜群といえば入浴です。ただし40℃以上の熱いお風呂は血圧を上げるおそれがあります。38〜39℃くらいのぬるめのお湯に、ゆっくり浸かることが大切です。
(4)乾布摩擦・冷水摩擦を行う
1日1回、全身の皮膚を布で刺激します。手足の末梢から心臓に向かって、皮膚がポカポカと温かくなるようにこすります。アトピー性皮膚炎があっても、皮膚に傷がなければ、こすっても大丈夫です。続けるうちに手足の冷えが解消し、皮膚が丈夫になるのを実感できます。子どもの場合、お母さんがこすってやるといいでしょう。
(5)ストレスとうまくつきあう
悩みごとや心配ごとを抱えていると、交感神経の緊張が続き体調を崩します。このような場合、私は「体を動かしなさい」と言っています。当面、心配ごとや悩みごとが解決しそうにないなら、ストレスに負けない体づくりが必要だからです。
また、「欲張るな」というアドバイスも行います。
やりがいのある仕事は心に張りをもたらす、いい意味でのストレスです。しかし、仕事に生きがいを見いだすのも限度があります。死んでしまったら、元も子もない。そう考えれば、どこかで自分の欲求に見切りをつけられるでしょう。体に変調が起こったら病気のサインと考え、休息をとったり、仕事から離れるように心がけましょう。
さらに、「笑いなさい」というアドバイスも行っています。
落語でもお笑い番組でも、方法は問いません。とにかく笑う機会を増やすことが大切です。おなかを抱えて笑うとき、自律神経の針は副交感神経に振れています。心と体がリラックスできれば、病気にかかりにくくなります。まさしく「笑う門に福来たる」なのです。 |
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